オクラホマ大学での導入事例

次世代のRFエンジニアを育成する

教育への投資こそイノベーションの未来への鍵です。テクトロニクスは、世界中の大学のエンジニアリング・プログラムが、学生や教員に未来を切り開くために必要なツールを提供できるよう支援しています。

導入事例をダウンロードする

顧客事例

オクラホマ大学（OU）は、その先進的なレーダ研究センターと電気・コンピュータ工学部が直面している課題に悩まされていました。産業界のニーズに応えるために、優秀な無線周波数（RF）エンジニアを育成し、就業させなければならないのですが、最適な学習環境の構築に苦慮していたのです。

これは、電磁気学（EM）といった「高度に専門的な」クラスは数学的な知識を中心に教えるコースでなければならない、という先入観があったためかもしれません。OUを含む全国の大学は、現代的な教授法とEMコースでの実践経験の必要性に気付き始めており、純粋に数学的な講義に留まらず、さまざまなリソースを提供しています。

ソリューション

多くの学生にRFエンジニアリングという分野に興味を持ってもらい、EMの原理をよりよく理解してもらえるように、ジェイ・マクダニエル助教授は、テクトロニクス社と協力して、OUのEMコースに体験型学習の機会を提供するために、10台のワークステーションを装備したラボを考案しました。

テクトロニクスには、TTR500シリーズ・ベクトル・ネットワーク・アナライザやRSA306Bシリーズ・スペクトラム・アナライザといった費用対効果に優れたUSB計測器があります。それらの製品は、予算とのバランスをとりながら無理なく導入できるだけでなく、プログラムに多くの学生を引き付け、卒業後の就職に備えた学習を行うことを可能にしました。

マクダニエル氏は、テクトロニクスの製品ファミリの幅広さがフルベンチの購入を容易にしたとも述べています。たとえば、メーカが異なる10種類の計測器を組み合わせてベンチを構成することもできますが、その場合学生たちはエンジニアとしての技術を学ぶよりも、作業環境の構築に多くの時間を費やすことになるでしょう。

マクダニエル氏は、テクトロニクスから精密な機器で緊密に構成された完全なベンチ・ソリューションを購入したことで、よりスムーズで信頼性の高い経験を学生に提供することができました。

エンジニアに対する需要の増加

ハンズオンRFベンチへの投資を理事会に求める提案書を作成する中で、マクダニエル博士がRF業界について調査したところ、調査当時で7,500人以上のRF電気技術者の求人があったことが明らかになりました。そのうち約1,500件の求人は、上位6社の防衛関連企業と関連するものでした。

「そのニーズは全国的で大きなものであり、車載レーダ、IoT、5Gなどの成長産業の動向を見れば、今後さらに爆発的に増大することは言うまでもありません」- マクダニエル博士

オクラホマ大学は、学際的な先進レーダ研究センター（ARRC）の本拠地として機能する35,000平方フィートの最先端のレーダ・イノベーション・ラボラトリー（RIL）を擁しており、こうした需要に対応するための独自の設備を整えています。RILには、27x38x27フィートと13x26x13フィートの2つの高精度無響室があり、どちらも18GHzまでの動作で100dB以上の絶縁状態を実現しています。

RILには、無響室に加えて、専用のマシン・ショップ、ハイベイ・ガレージ、実験用の展望ルーフ・デッキ、最先端のインタラクティブな技術を装備したユニークな「アイデア・ルーム」があり、研究者と学生のコラボレーションを強化し、アイデアを構想から完全なプロトタイピング、製品化まで育てられるように設計されています。

マイクロ波ラボでは、4,000平方フィート以上のラボ・スペースと、DC～110GHzの周波数範囲をカバーする最新の試験装置を提供しています。