計量の原理

計測の概念がない世界を想像してみてください。時間、長さ、重さ、 ある電圧での電気エネルギーの量の定義について合意がないとど うなるのでしょうか。500gの肉が本当に500gなのか、 1リットルのガソリンが本当に1リットルなのか、誰も知ることは できなくなります。
ここ100年の電気学、電子工学の進化により、さまざまな特性の 正確な測定が必要になりました。わたしたちは、電子アラーム時 計で目覚め、電子レンジで調理し、サーモスタットで家庭内の温 度を一定に保ちます。これらすべての装置が正しく動作するため には、電圧、電流、抵抗の正確さに依存しています。 計量学は、仕事や家庭で必要となる確度を提供するための自然科 学です。計測における国際的な定義は、計量学をもとに合意され たものです。
校正は、計量学における行為、行動です。校正することにより、 測定における実際の確度、整合性が確立されます。校正とはすな わち、測定結果が正確であるという確信を与えるためのプロセス です。