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MIPI M-PHYトランスミッタ・テスト・ソリューション
M-PHY TX Automated、M-PHY Essentials
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M-PHY TX Essentials
テクトロニクスM-PHY TX Essentialsテスト・ソフトウェアは、Windows 7を搭載した当社リアルタイム・オシロスコープ上で動作します。 M-PHY TX Essentialsは、ジッタ解析とコア測定機能を備えた最先端のツール、DPROJETのフレームワークを使用することで、Spec 3.1およびCTS 3.1に準拠したすべての基本テストをサポートします。 このソリューションは、デバイスの特性評価やマージン・テストに従事するエンジニアに最適です。 ソリューションには、テストやスコープのセットアップに必要なガイダンスが記載されたMOIが付属しており、特化された測定にも対応できます。
M-PHY TX Automated
テクトロニクスM-PHY TX Automatedテスト・ソフトウェアは、Windows 7を搭載した当社リアルタイム・オシロスコープ上で動作します。 M-PHY TX Automatedは、最先端の自動コンプライアンス・テスト・ツール、TekExpress 4.0のフレームワークを使用することで、Spec 3.1およびCTS 3.1に準拠したすべてのテストをサポートします。 自動化のバックエンド・エンジンは、Iron Pythonに基づいており、ソケット・ベースのプログラミングが使用されています。 このソリューションは、CTSに準拠したテスト/検証作業に従事するエンジニアに最適です。
M-PHYテストの主な特長
- M-PHY EssentialsおよびM-PHY TX Automated により、HS、PWM、およびSYSのすべてのモード、ギア、およびデータ・レートのテストに完全対応
オプションのM-PHY Essentialsでは、最先端ジッタ解析/デバッグツール(DPOJET)のセットアップ・ライブラリおよびMOIを使用した、フルカスタマイズと包括的な特性評価/デバッグ/解析が可能
- 自動化のサポートとソケット・ベース・プログラミングおよび.NETリモート・インタフェースに対応したIron Pythonによるスクリプティング・インタフェース
- M-PHY TXの自動ユーザ定義モードにより、さまざまなHS、PWM、SYSテストのすべてのパラメータが変更でき、総合的な解析、特性評価が可能
- 自動テストによりトランスミッタ・テストの煩雑さが大幅に軽減され、デバイスをすばやくテスト可能
- 異なるギアやサブ・ギアのHS(ハイスピード)/PWM(パルス幅変調)/SYS(システム・クロック)信号、Large/Small振幅、インピーダンスの終端/非終端を選択可能
完全な外挿による等高線アイ・ダイアグラムを使用したE-6~E-10での段階的BER解析
- マージン・テストに必要なE-12を超える等高線の外挿が可能
- HSギア1でのマスク自動調整機能により、Spec 3.1に準拠した最適なアイ開口を確保
- 1回のアクイジションで大量のデータ(3M UI)を取込むことができるため、少ないテスト回数で解析を実施可能
- フィルタ・ファイルを使用したエンベッド/ディエンベッドにより、Midbusプロービングが可能
- Trimodeプローブをサポートしており、業界随一の低ノイズプローブ、P76xxシリーズを使用したシングルエンド/差動信号のプロービングが可能
- 手動モード・テストによりマルチレーンに対応可能
- オシロスコープに統合されたアルゴリズムにより高度に最適化されたセットアップでパワー・スペクトル密度(PSD)テストを実行。外付けのスペクトラム・アナライザや追加のハードウェアが不要
- 1つのレポートですべてのテスト項目からさまざまな組合せが可能であり、パス/フェイルのサマリ・テーブル、マージンの詳細、さらにオプションで波形取込み、アイ・ダイアグラムもレポート可能。 .mhtおよびPDFで利用可能
アプリケーション
モバイル・デバイスの内部には、さまざまな高速シリアル・インタフェース(チップ間通信)に対応するための物理層が実装されています。 M-PHYソリューションを活用できる一般的なインタフェースとしては、次のようなアプリケーションが挙げられます。
- モバイル・デバイスのRFIC/モデム・インタフェース
アプリケーション・プロセッサのUnipro/SSICベースのコンパニオン・チップ・インタフェース
- UniPro/UFSを利用したストレージ
M-PHY TXによるM-PHYトランスミッタ・テスト
ワンボタン操作による自動M-PHYトランスミッタ・テスト
テスト・ベンチをセットアップし、DUTを正しく接続した後は、Runボタンを押すだけで選択された一連のテスト項目が実行されます。
ワンボタン操作による自動M-PHYトランスミッタ・テスト
自動トランスミッタ・テスト - 時間とリソースの節約
テスト手順に精通している必要はありません。厳密なテスト手順を思い出すのは時間のかかるものであり、M-PHYのテスト仕様を読み返さなければならないこともよくあります。 M-PHY TXを使用することで、M-PHYレシーバ・テストを勘に頼らず正しく実行することができます。
テスト機器の操作方法を覚えていても、テスト手順や、耐性評価用障害信号などの正しいパラメータのセットアップ方法を忘れてしまうことがあります。 M-PHY TXでは、実行するテスト項目を選択するだけでよく、テスト実行中は他の業務に専念することができます。
簡単な設定、テストの実行、レポート
M-PHY TX Automated ソフトウェアのテスト・セットアップ、実行は、非常に簡単です。 テスト・セットアップでの機器接続は非常にわずかであり、M-PH TXでは1台の計測器のみで実行できます。TekExpressソフトウェアのGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)により、設定とテストを直感的に実行できます。
テスト・ベンチのセットアップ
テストのセットアップでは、接続図を見ながらテスト・システムを接続するのが最も簡単です。 ボタンをクリックするだけで、選択されたテストの接続図が表示されます。
パス/フェイルのレポート
M-PHY TXのReportタブには、パス/フェイルの一覧表、マージン、必要に応じて波形画面、アイ・ダイアグラム、ヒストグラム、バスタブ曲線などを含む、すべてのテスト結果が、印刷可能な1つのレポートとして表示されます。
テスト・レポート
M-PHY EssentialsによるM-PHYトランスミッタ・テスト
Opt. M-PHYを装備したDPOJETソフトウェアは、柔軟性の高いテスト・セットアップで基本的なM-PHYトランスミッタ測定を実行できます。DPOJETによるD-PHY Essentialsと同様、M-PHY EssentialsもM-PHY設計の特性評価、デバッグ、解析、適合性テストが行えます。
シングルエンド/差動プローブを使用した、M-PHY TXによるM-PHYトランスミッタ・テスト
M-PHYハイスピード・トランスミッタ・テストに完全対応
M-PHY Essentialsは、ハイスピード・モードにおける測定をフルサポートします。 リアルタイム・オシロスコープ上で、パワー・スペクトル密度などのユニークな測定が行えます。これはテクトロニクス特許申請中の技術手法です。 他社のソリューションでは、通常は追加のハードウェアが必要になります。
M-PHY Essentialsのスルー・レート測定では、スルー・レートの分解能測定まで拡張できます。
トランスミッタのアイ・ダイアグラム測定
M-PHY HS G1では、アイ開口に基づいたマスク形状の自動調整が必要です。 次の図は、アイ開口に基づいてアイ・マスクが自動的に調整されている様子を示しています。
HS G1のトランスミッタ・アイ・ダイアグラム測定:マスク・ヒット
利用できるアイ開口に基いてマスクが自動的に調整され、形状が変化し、アイ・ダイアグラム判定はパスを示しています。
HS G1のトランスミッタ・アイ・ダイアグラム測定:オート・シェイプ機能によるマスク・ヒットの調整と最適なアイ開口
M-PHY HS G3では、次の図に示すように、ダイアモンド型のマスクが定義されています。 1E-6のBERのパラメータ値が比例配分されたM-PHYのアイ・ダイアグラムが示されています。
HS G3のトランスミッタ・アイ・ダイアグラム測定:BER等高線
HS G3Bでは、アイ・ダイアグラムにはBER E-6で蓄積されたアイと、さまざまな値で外挿されたアイが等高線のフォーマットで表示されています。 外挿されたアイは、1E-10のBERを示しています。このように、テクトロニクスでは、等高線を使用した独自の外挿機能を提供しています。 そのため、設計者は自分の設計に確信を持ちながら作業を進めることができ、設計のマージンに関しても正確な判断が可能になります。つまり、BER-10でアイを蓄積する必要がないため、作業をより短時間で完了させることができます。
HS G3Bのトランスミッタ・アイ・ダイアグラム測定
Midbusプローブのエンベッド/ディエンベッド
M-PHY TXのテストでは、TXピンで行われる測定項目が指定されています。 そのため、ユーザはチャンネルの終端部で、あるいは途中に設けられたいくつかのテスト・ポイントで(Midbusプロービング)、何度も信号を測定しながら、RXピンに現れる影響を観測しています。 適合性テストでは、測定値がCTSに適合していることを確認するために、ピンで測定を行う際に、チャンネルのエンベッド/ディエンベッドを行う必要があります。
TekExpress Automatedソフトウェアでは、フィルタ・ファイルを使用した信号経路のエンベッド/ディエンベッドによって、Midbusプロービングを実施できます。 その場合、DUTパネルのフィルタ・セットアップのオプションを使用して、フィルタを追加できます。 この設定は、アクイジションが行われる間、すべての測定にグローバルに適用されます。
フィルタ選択画面
M-PHYテストでのプローブの要件
次の表は、ハイスピード・モードで実行されるM-PHYトランスミッタの適合性テストに使用される計測器の要件を示しています。
要件 | 性能 |
---|---|
リターン・ロス | 仕様のリミットに準拠 |
差動終端 | 100Ω(入力間) |
コモン・モード終端 | 無限大または一定の値 |
立上り時間 | 信号の立上り時間の3倍の速度 |
感度 | 200~300mVFSy |
ノイズ | 最小ノイズ加算、(1または2mVrms未満が望ましい) |
減衰比 | 可能な限り最小の減衰比(1:1が望ましい) |
MIPI M-PHY規格はオシロスコープやプローブに困難な課題を突きつけています。 具体的には、HSモードの測定における厳格な要件の存在が挙げられます。 50Ωの信号環境で使用されるSMAスタイルのプローブは、特に高速なHS-GEAR3の測定において、ハイ・インピーダンス・プローブを使用するよりも優れた結果がもたらされることが知られています。 一方、M-PHY CTSが更新された結果、"SMAプローブ"タイプのプロービング・ソリューションもサポートされるようになりました。 M-PHYテストの要件を満たせるだけでなく、他社のオシロスコープ・プローブよりノイズ性能に優れたP7633型を始めとするテクトロニクスのSMAプローブは、他に類を見ないメリットをもたらします。
テクトロニクスP7633型SMAプローブ
プローブの仕様の詳細については、プローブのデータ・シートを参照してください。
http://jp.tek.com/datasheet/p7600-series-trimode-probes
MIPI®トランスミッタ・テストの推奨機器
詳細な機器リストについては、当社ウェブ・サイト(http://jp.tek.com/MIPI)をご覧ください。
仕様
M-PHY TXの性能
- 仕様
- M-PHYベース仕様リビジョン3.1、およびコンフォーマンス・テスト仕様3.1
- プロービング
- 差動/シングルエンド・アクイジションをサポート
注:差動モードで取込みを実行しているときは、HSテスト1.1.2、1.1.4、1.1.13、およびPWMテスト1.2.4は実行できません。ただし、差動モードで取込み中も、M-PHYトランスミッタDUTを最高4レーンまでオシロスコープの4つのチャンネルに接続することはできます。
- レポート
- レポート(パス/フェイル・テーブル、波形画像を含む)を.MHTフォーマット、PDFフォーマットで出力可能
- データ・レート
- すべてのHS、PWM、SYS
- HS(ハイスピード)測定
1.1.1 – HS-TX Unit Interval and Frequency Offset (UIHSand fOFFSET-TX)
1.1.2 – HS-TX Common-Mode AC Power Spectral Magnitude Limit (PSDCM-TX) (Informative only)
1.1.3 – HS-TX PREPARE Length (THS-PREPARE)
1.1.4 – HS-TX Common-Mode DC Output Voltage Amplitude (VCM-TX)
1.1.5 – HS-TX Differential DC Output Voltage Amplitude (VDIF-DC-TX)
1.1.6 – HS-TX G1 and G2 Differential AC Eye (TEYE-TX, VDIF-AC-TX)
1.1.7 – HS-TX G3 Differential AC Eye (TEYE-HS-G3-TX, VDIF-AC-HS-G3-TX)
1.1.8 – HS-TX 20/80% Rise and Fall Times (TR-HS-TXand TF-HS-TX)
1.1.9 – HS-TX Lane-to-Lane Skew (TL2L-SKEW-HS-TX)
1.1.10 – HS-TX Slew Rate Control Range (SRDIF-TX[MAX/MIN])
1.1.11 – HS-TX Slew Rate State Monotonicity
1.1.12 – HS-TX Slew Rate State Resolution (ΔSRDIF-TX)
1.1.13 – HS-TX Intra-Lane Output Skew (TINTRA-SKEW-TX)
- PWM(パルス幅変調)の測定項目
1.2.1 – PWM-TX Transmit Bit Duration (TPWM-TX)
1.2.2 – PWM-TX Transmit Ratio (kPWM-TX)
1.2.3 – PWM-TX PREPARE Length (TPWM-PREPARE)
1.2.4 – PWM-TX Common Mode DC Output Voltage Amplitude (VCM-TX)
1.2.5 – PWM-TX Differential DC Output Voltage Amplitude (VDIF-DC-TX)
1.2.7 - PWM-TX Maximum Differential AC Output Voltage Amplitude (VDIF-AC-TX)
1.2.8 – PWM-TX 20/80% Rise and Fall Times (TR-PWM-TXand TF-PWM-TX)
1.2.9 – PWM-TX Lane-to-Lane Skew (TL2L-SKEW-PWM-TX)
1.2.10 – PWM-TX G1 Transmit Bit Duration Tolerance (TOLPWM-G1-TX)
1.2.11 – PWM-TX G0 Minor Duration (TPWM-MINOR-GO-TX)
SYS測定
- SYS(システム・クロック)測定
1.3.1 – SYS-TX Unit Interval and Frequency Offset (UISYSand fOFFSET-TX)
1.3.2 – SYS-TX RefClk Frequency (UIREFCLKand fREFCLK-TX)
1.3.3 – SYS-TX PREPARE Length (TSYS-PREPARE)
1.3.4 – SYS-TX Common Mode DC Output Voltage Amplitude (VCM-TX)
1.3.5 – SYS-TX-Differential DC Output Voltage Amplitude test (VDIF-DC-TX)
1.3.7 – SYS-TX Maximum Differential AC Output Voltage Amplitude (VDIF-AC-TX)
1.3.8 – SYS-TX 20/80% Rise and Fall Times (TR-SYS-TXand TF-SYS-TX)
1.3.9 – SYS-TX Lane-to-Lane Skew (TL2L-SKEW-SYS-TX)
ご発注の際は以下の型名をご使用ください。
M-PHY TX Automated、M-PHY Essentials
型名 | 概要 |
---|---|
DPO/DSA/MSO70000C/DXシリーズ | Opt. DJAおよびOpt. DJAN(BER等高線の場合)を搭載したDPO(デジタル・フォスファ・オシロスコープ)、DSA(デジタル・シリアル・アナライザ)またはMSO(ミックスド・シグナル・オシロスコープ)。 Opt. DJAは必須です。 Opt. DJANはオプションですが、BER等高線サポートする場合には必要になります。 必要な帯域:
|
DPO/DSA/MSO70000C/DXシリーズOpt. M-PHY TX 1 DPO-UP Opt. M-PHY TX | M-PHY自動トランスミッタ・ソリューション |
DPOFL-M-PHY TX | M-PHY自動トランスミッタ・ソリューション(フローティング・ライセンス版) |
DPO/DSA/MSO70000C/DXシリーズOpt. M-PHY DPO/MSO70000CGSAシリーズOpt. M-PHY DPO-UP/DPO7UP Opt. M-PHY | MIPI® M-PHY Essentials |
DPOFL-M-PHY | MIPI® M-PHY Essentials |
1DPOJETジッタ/アイ解析ツール(Opt. DJAは必須です。Opt DJANはオプションですが、BER等高線をサポートする場合には必須です)が必要になります。
M-PHY Decodes
型名 | M-PHY Decodes |
---|---|
PGY-UPRO 1 | M-PHY UniProプロトコル・デコード(サードパーティのソフトウェア) |
PGY-LLI1 | M-PHY LLIプロトコル・デコード(サードパーティのソフトウェア) |
PGY-DGRF 1 | M-PHY DigRFv4 CommViewプロトコル・デコード(サードパーティのソフトウェア) |
DPO-UP Opt. SR-810B | 8B/10Bシリアル解析 |
PGY-SSIC 1 | M-PHY SSICデコード(サードパーティのソフトウェア) |
プロトコル・デコーダの詳細については、プロトコル・デコーダのデータ・シート(http://jp.tek.com/MIPI)を参照してください。
1Opt. ST6Gシリアル・プロトコル・トリガが必要です。
M-PHY TXの推奨プローブ
ギア・タイプ | データ・レート | フィクスチャ/RF接続 |
---|---|---|
HS-Gear1 1 | 1.46Gbps | P7313SMA型、P7625型、またはP7633型 |
HS-Gear2 | 2.92Gbps | P7313SMA型、P7625型、またはP7633型 |
HS-Gear3 | 5.83Gbps | P7625型またはP7633型 |
PWMギア(G0~G7)2 | 10kbps~576Mbps | P7313型 |
SYSギア | 26MHz 38.4MHz 52MHz | P7313型 |
PGY-UPROおよびPGY-LLIには差動プローブが必要です。 DPO70000シリーズにはP7600シリーズおよびP7300シリーズのプローブが適しています。
注: M-PHYTX Automatedソフトウェアの差動モード取込み(1レーンに1本のみの差動プローブ使用)では、シングルエンド測定は実行できません。ただし、M-PHYトランスミッタDUTの4レーンとオシロスコープの4つのチャンネルを接続することはできます。
1RT(抵抗終端)。
2NT(終端なし)。
M-PHY TXで必要なホスト・システム、ソフトウェア要件
- オペレーティング・システム(OS)
Windows 7 64ビット
- ソフトウェア
Microsoft Internet Explorer 7.0 SP1以降
Adobe Reader 7.0、または同等のPDFファイル表示ソフトウェア