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電力回生効率96%の​双方​向電源

EA-PSBシリーズのプログラマブル双方向直流電源は、回生機能付き電子負荷を内蔵しており、電流を吸収(シンク)して最大96%の電力を回生し、電力系統へ返還することができます。回生機能付きPSBは発熱と騒音を抑え、空調コストを削減するため、コスト効率が高く環境に優しい製品です。

双方向電源(回生電源)に関するよくある質問

双方向電源とは?

双方向電源とは直流電源としての電力供給(ソース機能)と、電子負荷としての電力吸収(シンク機能)を1台で担う電源装置です。電気のアクセルと回生ブレーキの両方を備えたイメージで、バッテリーの充放電試験やモーター評価など、電力の出入りが双方向に発生する最先端の評価・開発で活躍します。

双方​向電源と​回生電源の​違いは?

双方向電源と回生電源はほとんどの場合で同じ製品を指しますが、厳密には言葉の焦点が異なります。「双方向電源」が電力の供給と吸収という向きに着目しているのに対し、「回生電源」は吸収した電力を熱で消費せず、系統に返す(回生する)という処理方法に着目した言葉です。現在の高性能な双方向電源は、電力吸収の仕組みとして回生技術を採用しているため、これらは同義で使われることが一般的です。

双方​向電源の​仕組みは?

双方向電源は内部に電力の向きを瞬時に切り替えられる半導体コンバータ回路を備えています。電力を供給する際は、電力系統の交流を直流に変換し、試験対象へ供給します。一方、吸収する際は、試験対象から来た電力を高効率で交流に再変換して電力系統へ戻します。この仕組みにより、エネルギーロスを最小限に抑えたクリーンな試験環境が実現します。

双方​向電源の​利点は?

双方向電源の大きな利点として、主に以下の3つが挙げられます。
  • 省エネ・コスト削減: 吸収した電力を回生して再利用するため消費電力が少なく、発熱も抑えられるため空調コストも削減できます。 
  • 省スペース: 電源と電子負荷の2台分の機能が1台に集約されており、試験設備をコンパクトにできます。 
  • 試験の効率化: 充放電の切り替えがシームレスなため、バッテリー評価などの時間を短縮し、開発全体の効率を向上させます。

双方向電源の用途は?

双方向電源は電力回生が求められる、さまざまな最先端分野で活用されています。
  • EV・車載関連: 電気自動車のバッテリー、モーター、インバータ、車載充電器などの評価。
  • 再生可能エネルギー: 太陽光発電用のパワーコンディショナや蓄電システムの評価。
  • 電子部品開発: 双方向DC-DCコンバータや産業用モータードライブの研究開発・品質評価。

双方​向電源の​選び方は?

まず、試験対象に必要な電圧・電流・電力容量といった基本仕様を満たしているかを確認します。次に、応答速度や安定性、そして省エネ性能を左右する電力回生効率を比較検討することが重要です。テクトロニクス製品は最大96%の高い効率を実現しています。最後に、過電圧保護などの安全機能が万全か、PCでの自動試験に対応しているかなど、運用面での機能も確認しましょう。最適な機種選定でお困りの際は、専門スタッフがお手伝いしますので、お気軽にご相談ください