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6シリーズMSO用Ethernet(2.5G、5G、10G)電気テスト・ソフトウェア
Opt. 6-CMNBASET/6-CMXGBTアプリケーション・データ・シート
Ethernetトランスミッタ・テスト・アプリケーションは、10GBASE-T、NBASE-T(2.5GBASE-T/5GBASE-T)、およびIEEE802.3bz(2.5G/5G)規格に準拠した物理媒体接続部(PMA)の物理層(PHY)に対する電気テストが自動化でき、Ethernet設計をすばやく、正確に検証できます。
テスト自動化のためのフレームワーク、TekExpressをベースとしたEthernetトランスミッタ・テスト・アプリケーションを使用することにより、IEEE802.3an/IEEE802.3bz規格、およびNBASE-T仕様で規定された、PMAの電気的特性に関するあらゆる測定を実行できます。そのため、2.5G、5G、および10Gといったデータ・レートで実行されるEthernetデバイスを、すばやく、効率的にテストできます。
これらの測定を正確に行うためには、当社のTF-XGBT型テスト・フィクスチャを使用する必要があります。TF-XGBT型テスト・フィクスチャを使用すれば、差動プローブまたはマッチングのとれたSMAペア・ケーブルを使用して、被測定デバイス(DUT)を確実かつ簡単に接続できます。
主な特長
2.5GBASE-T、5GBASE-T、および10GBASE-T PHYのテストに対応した包括的な自動化ソリューション
最適化された直感的なユーザ・インタフェースによってすばやい電気信号の検証のためのテスト・セットアップが可能
正確な解析、優れたインターオペラビリティのためのコンプライアンス・テストとマージン・テスト
時間ドメインと周波数ドメインの測定が1つのセットアップで解析可能
他のPCでプログラム・インタフェースを使用することで、オシロスコープをリモート・コントロールしてのテストが可能
1台の計測器で時間ドメインと周波数ドメインの測定が実行可能
差動プローブまたはSMAケーブル接続による1回の取込みと解析
テスト項目の選択と計測器のセットアップ
TekExpressのワークフローはきわめて直感的で、テスト項目の選択も分かりやすく、簡単です。実行する測定項目を選択して、Start(開始)ボタンをクリックします。
選択された測定項目のそれぞれについて、Ethernetトランスミッタ・アプリケーションによって、自動的にオシロスコープの設定が行われます。そのため、セットアップ時間を節約できるだけでなく、再現性と信頼性に優れた結果が得られます。
それぞれのテストを実行する際には、アプリケーションの指示に従うだけで簡単に接続も行えます。
レポート
テストの実行が終わると、各テストのパス/フェイル・ステータスを含んだサマリ・レポートが生成されます。このレポートにはテスト構成の詳細、波形プロット、マージン解析が含まれており、設計をさらに詳細に解析できます。
パス/フェイル・レポート
マージン・テスト
テスト・リミット、その他のパラメータなど、特定のテスト・パラメータを変更してマージンを詳細に解析することで、デバイス性能を検証できます。
ドループの設定パラメータ
信号取込みにおけるプローブ対応
信号取込みは、マッチングのとれたSMAペア・ケーブル、または差動プローブに対応しています。
差動/シングルエンド・プローブをサポート
リターン・ロス
自動テスト・アプリケーションにより、リターン・ロスのテストを簡素化できます。特許技術のオシロスコープベースの測定機能と当社AWGを組み合わせて使用することで、ベクトル・ネットワーク・アナライザを使用する必要がありません。校正データ(オープン、ロード、ショート)はファイルに保存し、テスト・アプリケーションで呼び出すことができます。
リターン・ロス
優れたプログラム・インタフェース
TekExpressアプリケーションは、Visual Basic、Microsof.Net、C#、C++、Python、その他のウェブ・アプリケーションなどのハイレベルの自動化レイヤによるプログラム・インタフェースを備えています。これにより、オシロスコープで実行するTekExpress Ethernetアプリケーションを、ローカル・マシンまたはリモート・コンピュータで利用できます。
アプリケーションのexamplesフォルダには、サンプル・プログラムも用意されています。
オフライン解析
テクトロニクスのEthernetアプリケーションでは、オフライン解析機能を使用することで、過去のテストで取り込まれた波形も解析できます。アプリケーションのDUTパネルでUse pre-recorded waveform files(記録された波形ファイルの使用)を選択することで、過去に取り込んだ波形ファイルを再テストすることができます。
オシロスコープで取り込んだ波形を複数のユーザやサイトで共有し、別のオシロスコープを使用して解析することもできます。
記録された波形ファイルを使用したオフライン解析
仕様
- 10GBASE-Tの測定項目
IEEE802.3-2012規格に従って、以下のテストが実行されます。被測定デバイス(DUT)は、IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.2に示されたテスト・モード信号を供給できなければなりません。
測定項目 参照規格、テスト・モード 最大出力ドループ IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.1 トランスミッタのタイミング・ジッタ - マスタ IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.3 伝送クロック周波数 IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.5 トランスミッタのタイミング・ジッタ - スレーブ IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.3 トランスミッタの直線性 IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.2 トランスミッタのパワー・スペクトル密度(PSD)とパワー IEEE802.3-2012 Subclause 55.5.3.4 リターン・ロス IEEE802.3-2012 Subclause 55.8.2.1
- 2.5GBASE-T、5GBASE-Tの測定項目
IEEE802.3bz/D3.3ドラフト規格に従って、以下のテストが実行されます。被測定デバイス(DUT)は、IEEE802.3bz/D3.3 Subclause 126.5.2に示されたテスト・モード信号を供給できなければなりません。
測定項目 テスト・モード 最大出力ドループ IEEE80.bz/D3.3 Subclause 126.5.3.1 トランスミッタのタイミング・ジッタ‐マスタ IEEE80.bz/D3.3 Subclause 126.5.3.3 伝送クロック周波数 IEEE80.bz/D3.3 Subclause 126.5.3.5 トランスミッタのタイミング・ジッタ‐スレーブ IEEE80.bz/D3.3 Subclause 126.5.3.3 トランスミッタの非線形歪み IEEE80.bz/D3.3 Subclause 126.5.3.2 トランスミッタのパワー・スペクトル密度(PSD)とパワー IEEE80.bz/D3.3 Subclause 126.5.3.4 リターン・ロス IEEE80.bz/D3.3 Subclause 126.8.2.1
- NBASE-Tの測定項目
NBASE-Tの物理層の仕様に従って、以下のテストが実行されます。被測定デバイス(DUT)は、NBASE-Tの物理層の仕様(バージョン1.1、Subclause 2.9)に示されたテスト・モード信号を供給できなければなりません。
測定項目 テスト・モード 最大出力ドループ Subclause 55.5.3.1、Test Mode 6 トランスミッタのタイミング・ジッタ - マスタ Subclause 55.5.3.3、Test Mode 2 伝送クロック周波数 Subclause 55.5.3.5、Test Mode 2 トランスミッタのタイミング・ジッタ - スレーブ Subclause 55.5.3.3、Test Mode 1とMode 3 トランスミッタの非線形歪み Subclause 55.5.3.2、Test Mode 4、Tones 1-5 トランスミッタのパワー・スペクトル密度(PSD)とパワー Subclause 55.5.3.4、Test Mode 5 リターン・ロス Subclause 55.8.2.1、Test Mode 5
ご発注の際は、以下の型名をご使用ください。
必須ハードウェア
オシロスコープ | 4GHz以上の周波数帯域を持つ6シリーズMSOオシロスコープ(Opt. 6-BW-4000) |
対応計測器 | MSO64型 |
必須オプション | 6-WIN(Microsoft Windows 10オペレーティング・システムがインストールされたリムーバブルSSD) |
ソフトウェアの型名
アプリケーション | Opt. | ライセンスの種類 |
---|---|---|
Ethernet(2.5G/5G BASE-T)自動コンプライアンス・ソリューション | 6-CMNBASET | 新規購入ライセンス |
SUP6-CMNBASET | アップグレード・ライセンス | |
SUP6-CMNBASET-FL | フローティング・ライセンス | |
Ethernet(10G BASE-T)自動コンプライアンス・ソリューション | 6-CMXGBT | 新規購入ライセンス |
SUP6-CMXGBT | アップグレード・ライセンス | |
SUP6-CMXGBT-FL | フローティング・ライセンス |
推奨プローブ
プローブ | 数量 |
---|---|
TDP3500型 | 1(最低必要本数)1 |
1*リターン・ロスの測定では2本、マルチレーンのテストでは4本必要です。
推奨アクセサリ
アクセサリ | 数量 |
---|---|
パワー・スプリッタ - PSPL5331 | 2 |
SMA-BNCアダプタ(PN:015-0572-xx) | 4 |
対応するAWG(リターン・ロスの測定用)
AWG5202型(Opt. 250、2HV、および2DCの使用を推奨)、AWG7122C型
IEEE 2.5GBASE-Tトランスミッタの非線形歪みテスト(Section 126.5.3.2)
このテストでは、仕様に従って45MHzの正弦波を入力する必要があります。これは、2.5GBASE-Tにのみ適用される要件です。サポートされる信号発生器:
- AWG5202型、AFG3052C型、AFG3102C型、AFG3152C型、AFG3252C型(推奨)、AWG5002C型、AWG5012C型、AWG5014C型、 AWG7082C型、AWG7122C型
TF-XGBT 10GBASE-T、NBASE-T、IEEE802.3bz
以下のすべての測定を実行するには、該当するそれぞれの仕様/規格の要件を満たした、TF-XGBT型テスト・フィクスチャが必要です。
TF-XGBT型の内容 | 数量 | 概要 |
---|---|---|
テスト・フィクスチャ・メイン・ボード | 1 | メイン・テスト・フィクスチャは、以下の3つのセクションで構成されています。
|
テスト・フィクスチャ・キャリブレーション・ボード | 1 | リターン・ロス校正に必要 |
RJ45パッチ・コード | 2 | 8cm、テスト・フィクスチャ、リターン・ロス・キャリブレーション・ボード、DUTを接続するためのシールドされたRJ45ケーブル |
中国版RoHSシート | 1 |