

テクトロニクスのリアルタイム・スペクトラム・アナライザ のようなベクトル・シグナル・アナライザは、入力されるRF信号を直交ベースバンド(IQ)サンプル対時間に変換して動作します。単純なスペクトラム測定から複雑な変調解析まで、表示可能なすべての測定結果は、これらのIQサンプルから計算されます。

IQデータに対して実行される一般的な計算の一つに、時間に対するRFパワーを決定するものがあります。RFパワーを計算するための式は驚くほど単純です。この計算式がどのように導き出されるのか見てみると面白いでしょう。
IおよびQ値は、RF信号ベクトルの同相成分と直交成分のピーク値を表します。ピタゴラスの定理によると、RF信号の電圧ピーク値は次のようになります。

定義により、IおよびQ値はRF信号の正弦波直交成分のピーク値です。したがって、RF信号の実効値(RMS)は次のように表されます。

ピーク電圧の計算式を代入すると、

50Ωシステムでは、RFパワーは次のように表されます。

そして、RMS電圧の計算式をRFパワーの計算式に代入すると、

これは次のように単純化されます。

dBmでのパワーは次のように表されます。

これは次のように単純化されます。

ご覧のように、RFパワーの計算は、ワットまたはdBmで表される非常に単純な計算式に要約されます。RF信号を生成したい場合は、当社のTSG4100A RF信号発生器をご確認ください。
