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バッテリ・シミュレータ 2281Sシリーズ

2281S-20-6型ダイナミック・バッテリ・シミュレータ(エミュレータ)は、バッテリ・モデルを使用して、さまざまな充電状態におけるバッテリの応答をエミュレート(再現)できます。モデルは、バッテリが電力を供給する製品の平均消費電流に基づいており、バッテリ寿命の推定に使用できるほか、異なる充電状態における製品の性能も解析できます。

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基本価格
US $4,360 +
最大電圧

20V

最大電流

6A

保存可能なモデルの数

14

最大出力抵抗

100Ω

ケースレー2281Sシリーズ・バッテリ・シミュレータ

バッテリ・シミュレータでバッテリ動作時間の検証

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2281S-20-6型でバッテリ・モデルを使用し、製品に電力を供給することで、製品の動作時間を検証できます。

特長

  • 充電状態の関数として使用される、オープン回路電圧と内部抵抗を含む101ポイントのモデル
  • 製品の平均消費電流に基づいたモデルの作成が可能
  • 本製品には、すぐに使用できる5つの内蔵バッテリ・モデルが付属しています。

バッテリ・シミュレータでバッテリ放電過程のあらゆる状態を再現

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バッテリ・シミュレータをプログラムすることで、完全に放電される直前の状態など、あらゆるバッテリ充電状態を再現できるため、低バッテリ状態における製品の動作確認や、低バッテリによるシャットオフ電圧の検証などが行えます。

特長

  • オープン回路電圧(Voc)をプログラムする場合は、他のすべてのモデル・パラメータはオープン回路電圧設定に対応して変化
  • または、充電状態(SOC)をプログラムする場合は、他のすべてのモデル・パラメータはSOC設定に対応して変化

 

バッテリの状態が刻々と表示される独自のGUI

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オープン回路電圧、内部抵抗、残り容量、SOCなど、バッテリ・モデルの主要パラメータが表示されます。

特長

  • 右側のバッテリ・アイコンにオープン回路電圧、測定された端子電圧、負荷電流を表示
  • 左側のバッテリ・アイコンには、SOC、残り容量(アンペア・アワー)、内部抵抗を表示

 

型名 概要 出力数 最大電圧 最大電流 価格 Configure And Quote
2281S-20-6
1 20V 6A US $4,360 構成と見積り

バッテリ・シミュレータの使用手順と利点

ケースレー2281Sを使えば、放電サイクル中にバッテリ性能をエミュレート(再現)できます。この機能は、どのバッテリ放電状態でも、製品性能を確実かつ高い再現性でテストするのに最適です。インタラクティブなGUIにバッテリの状態が連続表示されるため、オープン回路電圧、等価直列抵抗、残り容量、SOCなど、バッテリ・モデルの主要なパラメータを簡単に確認できます。

バッテリ・シミュレータの使用手順

以下にケースレー2281Sを使ってバッテリ・エミュレーションを実施する手順を紹介します。

  1. ケースレー2281Sバッテリ・シミュレータをテスト対象の製品に接続します。

  2. エミュレートしようとするバッテリに最適のバッテリ・モデルを選択してください。ケースレー2281Sには、5つのバッテリ・モデルがすぐに使える状態で内蔵されているほか、2281Sで実際のバッテリを充電して独自のモデルを生成する能力も備えています。

  3. 完全に放電される直前の状態など、何らかの充電状態にバッテリ・シミュレータを設定して、低バッテリ状態での製品の動作状況を確認して、最低動作電圧を決定できます。

  4. インタラクティブGUIを使ってバッテリの状態を連続で監視して、バッテリ・モデルの主なパラメータを表示します。

バッテリ・シミュレータの利点

バッテリ・エミュレーションにケースレー2281Sを使う利点は数多くあります。放電サイクルでバッテリの性能をエミュレートすると、バッテリ寿命を推定して、バッテリ寿命全体の製品性能を解析できます。これにより、テストにニーズに応じてすばやく、高い確度で結果を得ることができます。さらに、ケースレー2281Sは高いカスタマイズ性を備えており、実際のバッテリから独自のバッテリ・モデルを生成することができます。

バッテリ・シミュレータの選び方

バッテリ依存型システムを効率よくテストし、高い確度でシミュレーションするには、適切なバッテリ・シミュレータを選択することが重要です。バッテリ・シミュレータにより、実際のバッテリの動作を再現すると、開発者は様々な条件下でデバイスの性能と信頼性を評価することができます。電気自動車、再生可能エネルギー・システム、ポータブル電子機器、その他のバッテリ駆動アプリケーションのいずれに取り組んでいても、情報に基づく選択により、テスト・プロセスを合理化して、製品開発を強化することができます。

バッテリ・シミュレータ選択時の主な考慮事項:

  1. 電圧および電流容量

  2. 動的応答と過渡負荷

  3. プログラム性とカスタマイズ性

  4. 再生能力

  5. 電圧/電流確度

  6. 互換性と統合性

  7. 安全機能

  8. ユーザー・インターフェースとソフトウェア

  9. サポートとマニュアル

電圧および電流容量

バッテリ・シミュレータを選択する際の主な考慮事項の1つに、お客様の用途の要件に電圧および電流容量が適合しているかがあります。シミュレータには各種電圧/電流定格が取り揃えられているため、お使いのシステムの仕様に適合するものを選択することが重要です。これにより、お使いのデバイスの動作を高い確度でテストして、現実に即したシミュレーションが保証されます。

動的応答と過渡負荷

バッテリ駆動のデバイスでは、多くの場合、負荷が動的に変化して、性能に影響を与えます。高品質のバッテリ・シミュレータは、優れた動的応答を実現して、高い確度で負荷過渡を模倣します。高速の電圧/電流スルー・レートなどの機能をお求めの場合には、急激な負荷変動を高精度でエミュレートする機能が必要です。

プログラム性とカスタマイズ性

多様なバッテリ駆動システムをテストする場合には、柔軟性が重要です。プログラマブルとカスタマイズのオプションを広く取り揃えたバッテリ・シミュレータを選択してください。これにより、さまざまなバッテリの化学的特性、充電状態、放電プロファイルをエミュレートして、個別のテスト・シナリオ・ニーズに対応します。

再生能力

再生可能バッテリ・シミュレータは、エネルギーを熱として放散するのではなく、電力供給網にエネルギーを供給できます。この機能により、エネルギー効率を強化する一方、運転コストを削減できます。サステナブルな慣行が最優先される場合には、再生可能バッテリ・シミュレータを選択すると大きな利点を得ることができます。 

電圧/電流確度

高精度のテストには、高い確度でバッテリ動作をエミュレーションする必要があります。高い電圧/電流確度を備えるシミュレータを選択すると、テスト結果に実際の性能を確実に反映できます。このレベルの確度は、お使いのデバイスの効率と信頼性を評価する際に特に重要です。

互換性と統合性

バッテリ・シミュレータが既存のテスト・セットアップやテスト機器と互換性があるかを考慮してください。テスト・スペースに適したバッテリ・シミュレータのフォーム・ファクタを必ず選んでください。幅広い通信インターフェースとプロトコルを備え、テスト環境とシームレスな通信を可能にするシミュレータをお探しください。

安全機能

不適切な取り扱いは、危険な状況につながることがあるため、バッテリ・シミュレータを扱う際には安全性が最優先されます。過電流/過電圧保護、温度監視、緊急シャットダウン機能などの安全機能を備えたシミュレータを必ず選んでください。これらの機能は、お使いの機器、人員、環境を保護します。

ユーザー・インターフェースとソフトウェア

使いやすいインターフェースと包括的なソフトウェアにより、バッテリ・シミュレータの使いやすさが大幅に向上します。直感的なソフトウェアを使って、シミュレータを効果的に設定、制御、監視できます。より便利な使い方をしたい場合は、グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)とリモート・コントロール・オプションを備えたシミュレータをお探しください。

サポートとマニュアル

バッテリ・シミュレータに投資する際には、信頼性の高いサポートと包括的なマニュアルがあることが非常に重要です。メーカーが、わかりやすいユーザー・マニュアルやアプリケーション・ノート、速やかなカスタマ・サポートを提供しているかを確認してください。これにより、シミュレータの能力を最大限まで高めて、問題にすばやく対処できるようになります。

まとめとして、適切なバッテリ・シミュレータを選択するには、電圧/電流容量、動的応答、プログラム可能性、再生機能、確度、互換性、安全機能、ユーザー・インターフェース、サポートを慎重に評価することが必要です。以上の重要な要因を考慮すると、テスト・ニーズに適合し、バッテリに依存するアプリケーションを高い確度でシミュレーションできるバッテリ・シミュレータを選択できます。

型名 概要 出力数 最大電圧 最大電流 価格 Configure And Quote
2281S-20-6
1 20V 6A US $4,360 構成と見積り

複数バッテリの性能評価

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2281S-20-6型は、複数のモデルを読み込み、それぞれのモデルを使用して、製品に電力を供給することで、その製品に最適なタイプのバッテリを判断できます。

特長

  • 最大14のモデルを2281S-20-6型に読み込み可能
  • 最高20Vのバッテリ電圧に対応
  • 最高100Ωの内部抵抗に対応

製品の消費電流に基づいてバッテリのモデルを作成

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電子負荷として、ケースレーの2450型または2460型ソース・メジャー・ユニットを使用することで、バッテリの放電や、2281S-20-6型用のバッテリ・モデルの作成が行えます。 2450型または2460型は、非常に小さな電流(1nA未満)、放電状態のバッテリをシミュレートできます。

特長

  • バッテリ・メーカのデータに基づいてバッテリ・モデルを作成することも可能
  • バッテリ・モデルは直列・並列のどちらの構成にも対応

 

高精度電源としても使用可能なバッテリ・シミュレータ

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2281Sシリーズ・バッテリ・シミュレータは、 0.02%のソース設定確度、リモート・センシング機能、0.05%の電流測定確度を備えた、高精度電源としても使用できます。

特長

  • 電圧の設定分解能:1mV
  • 最小電流レンジにおける分解能:10nA

 

battery sim

Kickstartのバッテリ・シミュレータ・アプリ

Kickstartのバッテリ・シミュレータ・アプリは、バッテリ・モデルの作成、管理、シミュレーションを行うための簡単な方法をユーザにもたらします。KickStartソフトウェア用のこのオプション専用アプリケーションは、ケースレーの2281S電源/バッテリ・シミュレータ(バッテリ・モデルのシミュレーション用)およびケースレー2380シリーズDC電子負荷(バッテリ・モデル生成用)で使用するように設計されています。

バッテリ・シミュレータ・アプリには次のものが含まれます。

  • カスタム・バッテリ・モデルの生成、編集、およびシミュレーション機能
  • レスポンシブ・ユーザ・インタフェースにより、リアルタイムで充電状態のシミュレーションの変更が可能
  • データ収集をリアルタイムで視覚化する表およびグラフ表示
  • ローカル・ドライブのリポジトリに保存されている複数のバッテリ・モデルの閲覧機能
  • KickStartソフトウェアとのモデルのインポートおよびエクスポート機能
  • 動的および静的バッテリ・モデル
    • 動的バッテリ・モデルはリアルタイムで値を更新
  • バッテリのVOC、Vt、SOC、ESR、電流、および容量の視覚表示
  • 操作モードが3つの使いやすいアプリでユーザ・エラーを減少
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バッテリ・シミュレータに関するよくある質問

バッテリ・シミュレータとは?

バッテリ・シミュレータとはあらゆるバッテリの充電状態を設定により簡単に再現出来る電源のことです。バッテリ充放電特性出力を正確に再現します。バッテリ・シミュレータを使用することで、実電池購入コストの削減、試験時間の短縮が可能です。

バッテリ・シミュレータの用途は?

バッテリ・シミュレータは、さまざまな製品のバッテリ性能評価で使用されます。あらゆる充電状態を再現できるため、低バッテリ状態における製品の動作確認や、低バッテリによるシャットオフ電圧の検証なども行えます。

バッテリ・シミュレータの使い方は?

電池のモデルを作成するために、SMUとともにバッテリ・シミュレータを使用することを推奨しています。具体的な使い方に関しては、動画「ケースレー 一次/二次電池の充放電特性評価」をご覧ください。