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電流測定方法|デジタルマルチメータを使用

デジタル・マルチメータを使用した電流測定

電流測定は、回路やデバイスが意図したとおりに動作しているかどうかを確認するために行う最も一般的な測定の1つです。電流を測定する方法はいくつかありますが、直流電流(DC)を測定する最も簡単な方法は、デジタル・マルチメータを使用することです。回路を遮断し、デジタル・マルチメータ(DMM)を接続して、回路自体の一部とします。電流はデジタル・マルチメータを通過し、表示画面に測定値が表示されます。

オシロスコープで電流を測定する方法はこちらをご覧ください。

Using a digital multimeter to measure current
Ohm's law diagram for understanding how to measure current

電流とは?

電流とは、電気回路を流れる電子のことで、「A」または「アンペア」で測定されます。電流はオームの法則の3要素の一つで、電気技術者が測定テスト時に利用する公式に使用されます。この公式は、V = I x Rで表され、Vは電圧、Iは電流、Rは抵抗を表しています。

電流の測定方法

デジタル・マルチメータで電流を測定するのは簡単ですが、電圧や抵抗の測定と比べると少し難しくなります。電流を測定するには、回路を遮断してデジタル・マルチメータを接続し、回路の一部とする必要があるからです。電流はデジタル・マルチメータを通過し、測定値が画面に表示されます。

デジタル・マルチメータを使用した電流測定の手順

デジタル・マルチメータを使用して電流を測定するための基本的な手順は以下の通りです。(デジタル・マルチメータの使用方法に関しては、取扱説明書もご確認ください。)

  1. デジタル・マルチメータに適切なテストリードを差し込みます。これらのテストリードは通常赤色です。お使いのデジタル・マルチメータによっては、フロント・パネルに特定の電流入力端子がある場合もあります。
  2. デジタル・マルチメータの設定メニューで、デフォルトのバッファをクリアして、バッファの中に過去の測定値がないことを確認します。
  3. 次に、デジタル・マルチメータを電流モードに設定し、用途に応じた適切なレンジを選択します。これは非常に重要なステップです。レンジが不十分な場合、デジタル・マルチメータを回路に接続したときに、ヒューズが飛ぶ危険性があるからです。ヒューズが飛んだ場合、測定器を損傷させたり、測定者や周囲の人を負傷させる可能性もあるので、十分注意し適切なレンジを選択してください。
  4. 回路を遮断してデジタル・マルチメータに接続する前に、回路が単独で動作することを確認します。
  5. 任意の箇所で回路を遮断し、2本のプローブを回路の2つのオープン・ポイントに接続します。
  6. トリガーキーを押し、回路にプローブを接続した状態を2秒間保持します。その後、プローブを外し、回路を再接続します。
  7. デジタル・マルチメータが、画面に回路の電流を表示します。お使いの機器によっては、メニューからデータの表示方法を変更し、表形式で表示することも可能です。

電流測定が可能な他の製品

一般的なデジタル・マルチメータはμAレンジまでの直流電流を測定するのに最適です。しかし、ナノまたはピコアンペアを測定するような、より高精度が必要なアプリケーションでは、ピコアンメータ高抵抗/低電流電位計などが必要です。

また、直流電流(DC)だけでなく、交流電流(AC)も測定する場合は、オシロスコープを使用する必要があります。

テクトロニクスとケースレーのデジタル・マルチメータは、使いやすいだけでなく、非常に精密な電流測定など、幅広い測定機能を備えています。デジタル・マルチメータの用途や種類などを解説した記事、また計測技術ラーニング・センターでその他の関連資料もご覧ください。

Using an oscilloscope to measure current.

電流測定に最適なデジタル・マルチメータと関連製品

DMM6500型6.5桁グラフィカル・サンプリング・マルチメータ

トランジェント信号の取り込み、データの視覚化、解析など、豊富な測定機能を備えたベンチ・テストや製造試験に最適なタッチスクリーン対応DMMです。

5シリーズB MSOミックスド・シグナル・オシロスコープ

忠実度に優れた波形、多彩な測定表示、独自のスペクトラム解析、柔軟なプローブ技術により、設計の全体像を把握することができます。世界中のエンジニアに支持されている、直感的なユーザ・インタフェースをご体験ください。

電流プローブ(カレント・プローブ)

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