「エックス(X)線」といえば、胸部レントゲン撮影がなじみ深 い。非常に弱い X 線を人体に照射し、撮影画像を病気の 診断に役立てる。一方、強力な X 線は、物質の微細な構 造を調べるために使われる。より強力な X 線を使うと、少 ない量の材料で、微細な構造を調べられるようになる。 X 線は光と同じ電磁波であり、光のレーザーと同様に X 線 のレーザーを作れば、波長と位相のそろった極めて強力 な X 線が利用できる。ただし、強力な X 線レーザーの開 発は容易ではない。現在考えられているのは、電子を非 常に大きなエネルギーで加速し、周期的に変化する磁場 中に電子を通して X 線を発生させるレーザー装置「X 線自 由電子レーザー」である。
お問い合わせ
ダウンロード
マニュアル、データシート、ソフトウェアなどのダウンロード:
フィードバック