なぜ校正が必要か
校正は、得られる測定結果の信頼性を左右します。校正は、そもそも機器を選択したときに念頭に置いていた仕様の限度値の範囲内に測定値が収まっていて、正確であることを保証するための作業です。
当社の計測製品はいずれも校正と調整が行われ、トレーサブルな校正証明書付きで出荷されます。これには、望ましい校正頻度も記載されています。機器の正常な機能とパフォーマンスを保持するためには、このような定期的な校正が欠かせません。
- 製造部門の検査工程で誤った合格判定、誤った不合格判定が下されると、どちらの場合も困ったことになります。誤った合格判定が下されると、顧客に劣悪な製品を出荷することになり、品質に関する評判を失いかねません。誤った不合格判定が下されると、生産量が減り、作業のやり直しのコストがかさみ、廃棄処分量が増えてしまいます。
- 研究開発部門で不正確な測定結果が出されると、開発中の設計の動作に関する事実認定がゆがんでしまいます。立上り時間が機器によって誤って測定されたために不必要な設計変更を余儀なくされる、などということもあり得ます。
- 貴社の1ボルトは顧客の1ボルトと同一でしょうか。貴社の1ナノ秒は顧客の1ナノ秒と同一でしょうか。商取引は度量衡の国際標準に依存しています。このような標準に適合していることを保証できるのは、トレーサブルな校正だけです。
- 定期的な校正制度を定めた契約上の要件が存在する場合もあります。その要件に違反すると、反則金や取引停止、さらにはそれ以上のペナルティが科される可能性があります。
- 時には、放置しておくとコストのかさむ障害に至りかねない本質的な問題が、校正手順によって明らかになることもあります。
現在のデジタル機器も、定期的な校正が必要です。アナログ機器に比べれば本質的に安定性が高いとはいえ、以前よりも交差の範囲がはるかに狭まっています。さらに、最新のデジタル機器にも、時間の経過とともにパフォーマンスが変化するアナログの回路要素(プリアンプやバッファーなど)が含まれています。
定期的に校正を実施することにより、当社の機器を最適な状態に保持し、設計、トラブルシューティング、製造の作業をスムーズに進めることができます。

